そもそもFIREって何?早期退職とどう違うの?
筆者は遅くとも50歳で夫婦揃っての子持ちサイドFIREを目指している、家族4人暮らしの40代おっさんです。
今回はそもそもFIREってどのようなもの?早期退職とは別物?という疑問にお答えします。
- IT業界歴22年 外資IT▶内資SIer管理職▶退職
- 投資歴約5年・日米高配当ETFに4500万を投資中
- 年間配当 340万
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そもそもFIREって何?
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略称で、いま、米国を中心に若者の間で起こっているムーブです。
直訳すれば「経済的独立を達成し、早期に退職すること」ですが、いわゆる早期退職とは区別されています。
早期退職は、主に50代が会社からの勧告などで割増退職金などをもらって定年前に完全に仕事を辞める、ということを差す場合が多いです。
対してFIREは、20代の若者を含めた社会人が、貯蓄や投資などで生活費を確保しつつ、ある程度の資産を築いた段階で早い時期に正規労働を辞め、例えお金にはならなくても自由にやりたいことをやることを指します。
FIREの方がリタイアに対して広義に捉えられているイメージです。
FIREには種類がある
SNSを見ていると、よくサイドFIREという言葉が出てきますよね。
FIREにはいくつか種類が定義されていて、現在は5種類あります。
ファットFIRE
ファットFIREは、投資などで生活費の全額を賄え、労働収入が不要な状態を指します。
いわゆる完全FIRE状態ですが、これにはとてつもない元手が必要となります。
仮に1億を投資し、4%の配当を受けるとしても400万。
日本株の場合、そこから20%の課税があるので手取りは320万ほどです。(NISAを除く)
単身であればこれでファットFIRE可能ですが、家族持ちには難しい額ですね。
もはや貴族。。うらやましい。。
- メリット :完全に自由!
- デメリット:億超えの資産が必要で、一般人には難易度が高く再現性が低い
リーンFIRE
リーンFIREは、生活費を増やすのとは逆の考え方で、生活費を極限まで切り詰めて、最低限のお金で生活する考え方です。
ミニマリストがこのカテゴリに所属します。
質素な生活でも全然問題ない、という方は向いているかもしれませんね。
Youtubeなどを見ると、1000万の株式投資からの配当+αくらいで生活している方もいるようなので、投資金額が少なくてもFIREできるメリットがあります。
小学生2人を抱えるうちには無理だね。。
- メリット :資産額が比較的小額でもFIRE可能
- デメリット:月10万くらいで生活する必要があり、しんどい
バリスタFIRE
バリスタFIREは、FIRE状態にありつつも引き続き会社に雇用されて生きていく考え方です。
イメージとしては、正社員を辞めて、契約社員やアルバイトなどの非正規として週3日勤務する、といった感じでしょうか。
週5日+残業で、立場によっては重い責任もある正社員から解放されて、楽に週3日ほど働いて不労所得の足しにする、現実的なFIREの方法ですね。
稼働時間によっては厚生年金や社会保険の心配もなく、年末調整などもしてもらえて楽。
- メリット :厚生年金・社会保険にも入れて、適度に仕事もある
- デメリット:正規労働が非正規労働になっただけ(これはFIREなのか??)
サイドFIRE
サイドFIREは、バリスタFIREと同じく継続して労働するのですが、会社に雇われないフリーランス(フリーター)として働く場合を指します。
SNSなどでFIREを目指している方はほとんどの方がこれに当てはまると思います。
3000万を株式投資に回し、配当を受けつつ足りない分をブログやYoutubeなどの副業系の仕事で補う、といった感じです。
バリスタFIREと違って雇われの身ではなくなるので、FIREした感がありますよね。
その一方、フリーランスとして社会保険まわりや確定申告など、自身で対応する必要がでてきます。
- メリット :雇われでなく自由に仕事ができ、FIRE感が高い
- デメリット:何かしらの収入源の確保が必要。また、自身の仕事が頓挫する可能性があり、サラリーマンに戻る方がいる
コーストFIRE
コーストFIREは、老後資金さえ貯まればOKという考え方です。
少し前に老後2000万円問題というのがありましたが、その2000万を貯め切ってしまえば、後は最低限の生活費だけ稼いで生きていく、という感じでしょうか。
他の4つとは少し方向性の違った考え方ですね。
- メリット :資産額が比較的小額でもFIRE可能
- デメリット:正社員を辞めた場合どのような仕事をするかで将来が左右される
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どのFIREがおすすめ?
ではどのFIREがオススメなのか?それはあなたの状況によります。
私のように妻と小学生の子供2人がいる状態でのファットFIREはなかなか絶望的。。
サイドFIREも家族を不安にさせる可能性があるので、そのような状況の方はバリスタFIREが現実的かと。
逆に自身一人で「結婚する気はないのでできるだけ早期FIREを、、」という方はリーンFIREかサイドFIREになるでしょう。
いずれにせよ、税金面や年金、社会保険なども考慮し、綿密な収支計画が必要になります。
サイドFIREに向けた今後の方針
家賃FIREはできているものの、まだまだ生活費はかかってきますので、今後の方針としては下記の通りにしようかと。
- 2人の子供が大学へ入学するまでは労働収入を得る(が、転職などで稼働は落とす)
- 大学費用は別途積み立てているが足りない場合は株を最大1000万ほど取り崩す
- 夫婦二人になったらバリスタFIREし、家賃・生活費を抑え、残りの配当収入+αで生活する
- その後時間をかけてサイドFIREへ移行する
仕事の稼働を落とす
ITの世界では40代にもなると、管理職や前線でプロジェクトマネージャなど、どう考えても負担を減らせる要素ゼロのロールにしか就けません。(一部の職人を除き)
これらの業務からどのように稼働を落とすロールへとシフトするかが自身の課題であり、必要であれば転職も考えます。(年収落としても稼働が落ちるとは限らないのが怖いですが)
子どもの大学費用
現在大阪市居住のため、高校までは授業料は無償化対象です。(高校は私立も含むのがナイス)
大学は仮に私立文系に行くとして、それぞれ400万ほど用意しますが、それで足りない場合は株を取り崩すしかないですね。
理工系や医学系の場合はそれでも足りないはずなので、どうするか、、怖いなあ。
子供二人いてFIREを考える人が少なく情報が無いのが困る。。
最終的には生活費を落とす
夫婦二人になればあとはどうとでもなりそうです。
家賃も生活費も落として足りない分だけ補い、なんとか逃げ切れるでしょう。
まとめ
FIREの種類についてのまとめです。
- ファットFIRE:完全にFIRE!
- リーンFIRE :生活水準を落としてFIRE!
- バリスタFIRE:雇用されながらFIRE!
- サイドFIRE :雇用されずに働いてFIRE!
- コーストFIRE:老後資金の準備ができたらFIRE!
みんなで揃ってFIREをがんばりましょう!
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